さつま通信

2011年3月7日月曜日

お金や情報に縄張りは無い

 横須賀の「日本水産観光」さんの仕事はウォールアートです。

 阿久根港のウォールアート事業が面白いと言うことになりまして、店舗全面にウォールアートを描くような話です。(^_^;)


 著作権の問題については、公共施設ではなく営利を目的とした施設になりますから、その辺を考慮することになる(阿久根の場合はNHKで勝手にCM流したようなものですな...^^;)でしょうが、逆に提携してるところの企業のキャラクターなどの使用は問題ないわけですね。

 まぁ、今回 清田先生がキャラクターを使うかどうかはわかりませんが、使うにしても絵の中にさりげなく組み込むと言う形になるでしょうね。

 そうで無かったらそれは単なる広告でアートではなくなりますし、キャラクターを強調しすぎるとその流行の時期が過ぎたら飽きちゃうわけですから、長い期間楽しめるものでは無くなりますんで。

 さりげなく描いておけば、

「そう言えばそんなものもあったなぁ・・・( ̄  ̄;) うーん」

と言う感じになりますんで、かえって古い作品の販促につながるわけです。

 阿久根港のウォールアートもそんな感じで、「思い出した映画などを家に帰ってから家族で楽しんで観てください。」と言うメッセージでもあったわけですね。


 だから、今回マスコミがあれだけ大騒ぎしても、著作権の所有者は問題視しなかったわけです。

 これを問題視しますと、他の自分のところの利益につながるような事例についても問題視しなければならなくなりますから、かえって損失となってしまうわけです。


 ゆえに、著作権と言うものは親告罪であり、当事者どうしの問題であるわけです。


 さて、話をもとに戻します。

 街中のシャッターアートや、道路沿いのウォールアートは、それを広告として活用しますと「野立て看板」より広告的価値があります。

 よくある野立て看板のような、そのものズバリの広告でしたら、どんなに良くできた高い広告看板でも2~3回見れば飽きて誰も見なくなりますし、また嫌味でもあります。 嫌味だから、街中に飾れるものではなく、郊外に立てられるのですな。

 でも、清田先生のような、さりげなくキャラクターや商品を組み込むようなやり方のアートは、街中に飾っても問題ないし、かえってそのキャラクターや商品が印象に残ります。

 また、水族館みたいなところの広告については、イルカや魚のアートを描いて、そこに嫌味にならない程度の大きさで、スポンサーの名前や連絡先などを書いておけば良いわけです。

大阪日本橋 日栄無線さん
 例えば、日栄無線さんのように海底のアートを描いたところは、これをダイビングショップや水族館などの広告として利用してもらうことで、日栄無線さんはアートを描くための予算を節約することもできたわけですね。

 もっとも、いまからでも遅くはありませんので、提案しておきたいと思います。(^^♪



 なぜ、こんなことを考えたかと申しますと、商店街にシャッターアートの見本を描こうと思いましても、商工会や商工会議所などは予算がつかなければなかなか動いてくれませんし、予算をつけるのにも時間がかかる。

 そこで、見本を1枚だけ無料で描くことを考えたのですが、よほど義理堅い担当者でなければ動いてくれるはずがありませんから、下手をすると描いただけに終わってします。
 あまりにも効率が悪いので経済的に自分たちが破綻してしまう。(-_-;)

 有志のお店を探すにしても、地方ではシャッターアートと言うものの意味がまだまだ理解されておらず、なかなか自分でお金を出してまでシャッターアートを描いてもらいたいと言うお店も少ないのが実状です。

 しかし、どんなに寂れた商店街でも商店街を歩く人はありますし、シャッター街になっていても、そこを通る車も多いわけですから、シャッターアートは下手な野立て看板より広告的価値は高いのですね。

 だから、商店街の方々にはシャッターだけを提供していただいて、そこに広告を出したい企業の提供でシャターアートを描けば良いのではないかと思うのです。

 商店街のほうでは街づくりになり、スポンサーの企業には広告となるようなシャッターアートを描けば、双方にとって利益のある事業となりますからね。


 1枚のシャッターアートが商店街に描かれ、それが広告的価値があり、そして街づくりにもつながるとなれば、商工会や商工会議所も動き出すと思います。

 商店街をシャッターアート通りにするのに予算が不足するようなら、商工会や商工会議所が広告主を探せば予算の不足分を補うこともできるかも知れませんね。



 阿久根のこのシャッターアートなどは、時計の文字盤に「SEIKO」とか「CITIZEN」とかさりげなく描いておけば、メーカーさんの宣伝にもなるわけで、メーカーさんがスポンサーになってくれるかも知れません。


 オートバイや自動車のお店は、最新の車を描いてもすぐ描きなおす必要が生じるから、逆にメーカーさんも懐かしがるような昔の車をシャッターアートに描けば、アートとしての価値もありますし、メーカーさんも喜んでスポンサーになってくれるかも。


 メーカーさんのほうとしても、宣伝だけでなく企業が街づくりに協力したことをアピールできますから、今のご時世では良い広報活動につながると思います。


 お金に縄張りみたいなものは無いわけですから、自分の街のレベルで街の事業を考えるのが間違いで、お互いに利益の出る関係を全国から探し出すことが、今後の街づくりにとって必要になってくるかも知れませんね。(^_^;)

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