さつま通信

2011年3月19日土曜日

先送りできる時間はもうわずかなのに、それでも問題を先送りしたい人達

東京新聞:危機管理 日本に不信 原発で各国報道:国際(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2011031802000025.html
福島第一原発の事故をめぐり、米英など主要国のメディアでは、日本政府の危機管理能力を疑問視する見方が強まっている。政府の「隠ぺい体質」を指摘するメディアも多く、日本の安全神話に黄信号が点滅している。

 海外から日本政府の情報隠蔽体質が批判され、やっと最悪の事態であることが少しづつ報道されるようになりました。

【放射能漏れ】福島第一原発「廃炉」を検討 東電常務が福島で謝罪会見 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110318/biz11031821380047-n1.htm
 東京電力の小森明生常務は18日、福島市内の福島県災害対策本部で記者会見し、福島第1原子力発電所の爆発や放射能漏れ事故について「このような事態を招き痛恨の極みです。福島県民におわびします」と県民に初めて謝罪した。
 「今のところ問題ない」「まだ大丈夫です。」と政府は問題を先送りしてきたわけなのですが、本来なら大丈夫である期間のうちに、速やかに被曝の可能性のあるエリアの人達を疎開させるべきだったのですがね。

 すでに、問題を先送りできるような状況では無いことは次の動画の説明でご理解できると思います。


 現在冷却のための電源をひく工事をやっていますが、電源をひいたところで冷却装置が果たして動くかが疑問です。津波で被害を受けた機器が素直に動いてくれるとは思えませんし、爆発後に冷却のための配管も損傷してるでしょうし、しかもそれに海水をかけてしまったためバルブ類も固着している可能性が高い。

 復旧工事をしようにも、放射線がそれをできないような状態になっているわけですからね。

 政府は頑張っているんだと言うパフォーマンスを見せるためだけに、電力関係の社員や、自衛隊、消防員を被曝の危険性にさらしているようなものだと私は思います。

 政府が愚かなパフォーマンスに固執していることに気付いた自治体の中には、自治体の首長の判断で住民の疎開を開始したところもありますし、積極的に疎開の受け入れと支援を始めたところもあります。

 愚かな首長のいる自治体は、未だに国や県の指示待ちです。

 多くの人々を救う権力を有している者がそれを放棄している。あまりにも情けない姿だと私は思います。

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