さつま通信

2011年2月9日水曜日

工業的農業は持続可能な農業ではない

センターピボット灌漑の航空写真
 上の写真は、米国などの乾燥地で行われているセンターピボット式の灌漑の航空写真です。

 ちなみに、写真はこちらからの引用です。

オガララ帯水層とは - Weblio辞書
http://www.weblio.jp/content/オガララ帯水層

 乾燥地は灌漑して水を供給すれば病虫害の少ない農地となるのですが、もともと雨水などの天水が少ないところなわけですから、その水を地下水に頼っているわけですな。

 オガララ帯水層は米国の穀倉地帯を支える巨大な地下水源なのですが、いくら巨大ではあっても、数千年のスパンで貯められた水源でありますので、貯まる水の量より使う水の量が多ければ次第に減っていくことは当たり前のことです。

 航空写真のようなバカなやり方で水を浪費していけば枯渇することは当たり前のことで、現在はオガララ帯水層の水も枯渇しかけています。


 そして、このような愚かなやり方で量産された穀物が日本に輸出され、日本の工業的な畜産業を支えているわけでありますので、日本の工業的な農業は持続可能な農業ではありません。

 米国がダメなら他の国から輸入すれば良いと言うアホなかたがあるかも知れませんが、世界的に水が不足している状態ですから、それも無理な話です。


ご参考:

地球からの警鐘:水の危機 2002年9月号 ナショナルジオグラフィック NATIONAL GEOGRAPHIC.JP
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/sp/earth/200209/index.shtml

地下水が消える?ひそかに迫る世界の水危機
http://freett.com/virtual_water/snapshot.html


 と言うことで、ちょっと先の未来を予測するなら、工業的農業はお勧めできるものではないのですね。

 現在、工業的農業をやっている方がたは、この脆いシステムが支えてくれているうちに、いかに投資したお金を回収できるかを考えることが大事になってくると思います。


 工業的農業はその施設をつくるための投資が必要ですので、地方の市町村のまちづくりに使える手法ではありません。

 ゆえに、投資が少なくてすむ農業のやりかたを考えることが大事なのですな。

 日本は天水に恵まれた国でありますから、持続可能なやり方があります。それを、今後紹介していきたいと思います。

1 件のコメント:

  1.  西平よしまさ新市長は自分の農業のやりかたを見直す能力が無ければ、阿久根の農業を主導していく能力が欠如していると言える。

     はっきり言うが、あんなやり方は農業ではない。燃料と材料がストップしたら破綻する工業だ。

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